" /> 隣の芝生は真っ青だ! — だから花屋はやめられない

隣の芝生は真っ青だ!

これ俺の好きな言葉

perfumeの夏休みは17日(木)までで

金曜日から通常通り営業を始めてはいるものの

今日までは人ではないだろうと金曜日は注文品以外はかなり抑え気味に仕入れた

ところが予想以上の来客に

連日 謝りの接客が続いている

花がないので来週までの間持たせの為、1、2本花を買ってゆくので

来客数の割には売り上げが良いわけではない

常連のおばさんなんか、店に入るなり

『あんたやる気あんの?』だって...

やる気あんだけど難しいんだよね仕入れって

ウチの店のお客さんって

ホンとよく自宅に花を飾る人が多い

仏壇 食卓 玄関 トイレとあらゆるところによく花を飾ってくれる

だから多い人で毎日のように来てくれる

最近では若い人でもテーブルに1輪花をという人が増えている

そんなお客さんが店の中で自由に花を手に取り

数ある花の中から自分でチョイスして一本からでも買いやすいような店

そんなところ目指しているこの店だから

普段の仕入れの数は半端じゃない

葉物から枝物 季節の花 珍しい花 豪華な花 

出来る限り(財布の許す限り)

数多くの花を取り揃えている

買ってもらえれば一番良いのだが

『へえー すごいこんな花あるんだ』とか

『この花きれい いい匂いするね』とか

最悪それもアリな訳ですよ

とにかく店に来てもらい 店内に入ってもらう事が一番と

考えてる俺としては

でもやっぱりロスは出したくない

在庫を残さず毎日新しい花を仕入れたい

その辺のところでいつも葛藤してるわけです

仕入れって難しいんですよ 代田周辺のオバちゃま方...

最近ではお客様の注文を聞いて花を仕入れる 店には在庫を置かない

オーダーメイド花屋なるものがあるくらい

ロスを出さないという点ではそれもまたアリな訳で

いろんなスタイルの店があるのはいいことだ

お客さんが使い用途によって店を使い分ければいい

てな事言っても

友人の花屋はよく芸能人の楽屋花やスタンドの注文が多い

だから店には限られた花しかおかなくてよさそうだし

一本あたりの単価はウチの倍くらいで商売が出来てる

またインターネットの注文が日に何十件も来る花屋や

ブライダルブーケの注文ばかりこなしていたり

でっかい観葉植物やウン万円もする胡蝶蘭配達を毎日のように配達してたりと

たまにものすごく羨ましくなる事がある

市場で遭っても

買ってる花がウチとは違う

『昨日はコンサート会場にスタンド ウン10基』

『今日は芸能人の誰々にお届け』

『明日は何処何処ホテルでウェディングの会場装飾』

カッコイーなーなんて思ったりもする

ウチはといえば

『お昼ころ お榊1対にお墓用1対あとお仏壇用一束 お願いね』

『明日近所で発表会があるから

小さくていいから1000円の花束3つね』なんて

インターネット注文? FAX注文? なんですかそれ?的なノリ

ほとんどが口頭 実にアナログだ

そんな時思い出すのが

この道より 我を生かす道なし  この道を歩む

武者小路実篤の言葉だ

イー言葉だ

この言葉を胸に午後からはサーフボードのワックスでも塗って

バンジョーでも弾いてよーっと

武者小路実篤といえば綾小路きみまろとなんとなく名前が似てますが

きみまろ氏の言葉で「幸せのはひふへほ」がある

幸せは半分あればいい

幸せは人並みでいい

幸せは普通でいい

幸せは平凡でいい

幸せはほどほどでいい

欲ばりすぎず、高望みせず。

些細なことを幸せだと思えることは より多くの幸せを感じられる贅沢なことなのかな

『ん?なんですと? 俺らしくない?』

では気まぐれ店長の『幸せのはひふへほ』

幸せは計り知れなく

幸せは人の分まで

幸せは懐具合にもよる

幸せは平々凡々ノラリクラリ

幸せは程よくモテモテ

人生はギャンブルみたいなもの サーカス小屋の世の中を

俺は上手に綱渡り

 

花屋の徒然
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