" /> 機は熟した 決戦は何曜日? — だから花屋はやめられない

機は熟した 決戦は何曜日?

予定日の28日まであと5日

本当にこのときが来てしまった

長いようであっという間だった十月10日(正確には28日が十月6日になる)

ここまで来ればもう言ってもいいかと思うが

ヨメは受精卵が着床しづらく

最初 妊娠が分かったときもやはり着床せず

流産ということになってしまった

まだ何の形にもなっていない出血という状態で

そのときのヨメの悲しい表情を見るのはとてもつらかった

まだ母子手帳すらないとき

忘れてしまったが何とかという症状を診断され

かなり悩んだようだ

そんな時俺には何も実感がなく じつにたよりにならなかったと思う

次に妊娠が分かってからはかなり慎重になった

俺以上にヨメは安定するまで気がかりで仕方なかったと思う

はじめてもらう母子手帳を手にほんとにうれしそうだった

病院へ行くたびにもらう超音波で撮った写真を

丁寧にファイルしていた

4ヶ月くらいになって言われてみればちょっと腹が出てるかなくらいのとき

病院で見せてもらった超音波写真

大きさはまだ何ミリという大きさ

俺にはまったく実感がない

ヨメはひどいつわりで毎日がつらそう

何も食べられず

たまに食べては吐き 食べなくて出すものがないのに吐き

本当につらそう

それでもヨメは『つわりがひどいのは、この子が元気な証拠だから』と

耐えていた

いたわり続けるしか俺には出来ない

出産の痛さやつわり ましてや流産などの精神的ショックなど

女の人には試練が与えられるが

男には何故に何もないのか?

それだから母性本能というものができるのか?

男にも父性本能というものがあれば

痛みや苦しみを少しでも変わってやれるのに

そんなことだから まだ俺には実感がない

安定期に入りだいぶおなかも目立ち始めたころ

これが二人で行くのは最後だなと

前の年一人で行って散々うらやましがられたパリへ

周囲の『大丈夫なの?』の心配をよそに

パリ旅行へ

夏になる頃にはだいぶおなかも大きくなり

胎動もはっきりと分かるようになった

本当におなかの中に赤ん坊がいるんだなとすこし実感がわいてきた

その頃になるとヨメは恥骨が痛くて歩けないようになってきた

赤ちゃんが少し 下に降りて来ているらしい

トコちゃんベルトなるものを購入して

暑いのにそれを巻いて仕事を続けていた

それが祟ったのか

8月31日いつものように検診に行く

いままでもそうだったが検診日を木曜にしてもらい

毎回付き添った

その日も無事に検診を終え 順調との診断

少し胃がもたれるので胃薬を処方してもらい薬局へ

突然の出血 病院へ逆戻り そのまま入院

切迫早産で1ヶ月入院することになった

心配するヨメには見せなかったが俺はかなりあせった

一人家に帰りとりあえずの着替えなどを用意しようにも

どこに何があるのか分からず

引き出しという引き出しをあけまくる ますますあせる

ホントとりあえずのものをかばんに詰め込み病院へ

手続きやら何やらを終え ヨメも少し安静になったところで

一人帰宅 家の中は泥棒が入ったかのような

物が散乱した状態 しばらくは放心状態

ヤナ事ばかりが頭をよぎる

2週間は点滴したままの入院

それでも仕事は休んじゃいられない

店と市場の仕事 仕事だけが気がまぎれる 家にいても暗くなる

この頃ネットカフェ難民になる 結構快適

見舞いには毎日行こうと決め

その分ガッチにもだいぶ迷惑をかけた

途中 彼岸があったりで忙しく

1ヶ月で3日だけ見舞いに行けなかった 皆勤賞ならず

この頃 仕事仲間から『最近暗い』とか『なんか変ですよ』

なんていわれることが多くなった

忙しい時期と毎日の見舞い 家に一人でいてもつまらないと

ネットカフェで結局一人

なじみのダーツバーへも時々行く程度

かなりマイッテいたようだ

これが俺に与えられた試練なのか?

気がつけば38週

もういつ出てきてもおかしくない

店のお客さんからもらった肌着や親が買い揃えてくれたものなど

退院のときに着る服など

ヨメはいつ入院しても良い様に一人で全て準備した

40週

出産のときの激痛など恐怖にビビっていたヨメも

覚悟を決めたようだ

俺はといえば

いまだになんかあまり実感がない みんなそうなのだろうか?

これから起こりうるであろう いまだ体験のしたことのない状況

ピンと来ない  だからあせるのだろうか?

そろそろ 覚悟を決めるときが 俺にも来た様だ

平常心 沈着冷静 動かざる山の如しいられるだろうか?

ここまできたらあと望むのは母子ともに健康に

それだけ 

それだけでいい 

あとは何もいらない

花屋の徒然
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だから花屋はやめられない