今日はエラそうなことを述べてますが
perfumeのスタイルですので
なに言ってんだかよコイツはと
軽く聞き流してください
だいぶいろいろな人に知れ渡ってきた
perfumeスタッフ ガッチ
勉強熱心なこともだいぶ知れ渡ってきた
そんなガッチをいつも悩ませているもの
同じ花材 本数 などなど
俺とまったく同じ条件でアレンジを作ったときに
何でこうも違いが出るのか
そのことでいつも悩んでいる
十人十色 感覚はさまざまなんで
まったく同じものなどありえないと俺は思っている
ではなぜ仕上がりにこんなに差が出るのか
その日はガッチに延々とレクチャー
まずはベースになるアウトラインの取り方
その次に基本中の基本 給水スポンジへの花の刺し方
常にいろいろな角度から見ながらさす
あと頭の中で作ろうとするもののイメージをしっかり持ちながら挿すこと
自分の意思を明確に指す
たとえば何かひとつ花が飛び出したようなものを作るとき
なぜそれを飛び出したのかの意思を明確にする
ただなんとなく飛び出させましたというのではなく
そしてもっとも俺が重要視しているのが
奥行きを感じる挿し方 つまり花に高低さをつける
この空間というのはホント難しいモンで
よくベースいっぱいにギュッと花を詰め込んだアレンジをよく見かける
そういうアレンジを見る度に
俺個人的には花が窮屈そうでかわいそうと思ってしまう
花は生きているものこれから開く花も
あれじゃ開く余地もないじゃんと思う
本当はそういったアレンジにも
相当のテクニックが要るモンで
ギュッと見えるアレンジでも実は奥行きがあり
ちゃんと奥にある花もしっかり見えなくてはならない
この奥行きには
花の高低さで出す場合もあり
色彩によって奥行きを出すことも出来る
ここが俺とガッチの大きな違いでもある
ガッチは頭では分かってはいるが
いざ挿すと高低差を意識しすぎてスポンジが見えてしまったり
ぜんぶの花の顔が高さ向き共に全部同じラインになってしまっている
このスポンジが見えてしまうということも
基本通り正しくしっかり挿せば
ある程度の本数でスポンジは見えなくなるモンで
それが出来ていないと
スポンジを隠そうと
余計に花やグリーンを詰め込み
これではよくあるギュッと詰め込みアレンジとなんら変わりはない
また 奥行きを意識しすぎると
ラインがボコボコになってしまう
本当のアウトラインは
メインに挿した花のラインではなく
アレンジ全体のラインのことだと思う
俺はこれまでに何人かの先生についたが
偶然にもその中のふたりが
同じフラワーデザインを勉強した人で
どちらの先生も口を揃え
アウトラインの重要性と奥行きの事を言っていた
アレンジの中を蝶がすり抜けられるような挿し方をしろ
もちろんたとえではあるが
そのくらい奥行きにはうるさかった
同じ花材でも淡い色を前に出すか
濃い色を出すかで
アレンジはガラッと変わってしまう
どちらが正しいということはない
これは花束にも同じ事が言える
ウェディングのブーケなどは
一見 ギュッしているようだが
本当はしっかりと奥行きを出すと出さないとでは
ぜんぜん仕上がりが違うと思ってます
だからウチではどんなに小さなアレンジでも
しっかりと奥行きを出すように教えている
花屋的にはいかに少ない花でたくさんの花が
入っているように見せるってけっこう大事なんです