今日は胡蝶蘭の注文もあったんで競りにて
鉢物の仕入れに行った
どうしても必要なものはその胡蝶蘭だけなんだけど
今日ようやく ボロニア ピナータをゲットした
なぜかいつも競り落とせず悔しい思いをしていた
競売は競り下げ式なので
誰よりも早く高い値段で競り落とせば 仕入れることは簡単なのだが
物には相場がある
出来れば相場よりも安く仕入れたいのはどの花屋さんもいっしょ
そんなこんなでいつも仕入れられずにいた
ボロニアはミカン科ボロニア属
とても良い香りがする
個人的にはピナータという品種がすきなのだが
ヘテロフィラのほうが一般的?
こちらがピナータ
そしてこちらがヘテロフィラ
こちらもあわせてゲットした
ついでに今日はスズランなんかもゲットして
帰りの車の中はうっとりするほど良い匂いがしていた
その他 チューリップ ジュリアンなどなどもついでに
しかしいつも競りに入るたびに頭にくるのが
競り人の態度だ
一昔前 手競りの頃ならいざ知らず
機械競りになってからも変わらず
自分のなじみの客に対して直接競り場から声をかけすぎじゃないかと思う
付き合いをお願いしたり
ひどい人になると符丁にて『このぐらいで持ってかない?』
なんて値段を仕切ったりしてる
符丁というのはその業界独自の言葉や数字の呼び名だったり
手での金額や数の表し方
手話でいう指文字ってやつです
昔からなじみなのはしょうがないからそれはいいんだけど
この品物にはいくら位という相場がある
今競りは機械競りの競り下げ方式なんで
どうしてもほしいものなら高い相場で競り落とせばいいが
たまにうっかり相場よりも高い値段で間違えて落としてしまうことがある
それがとてつもなく高い金額だと
競り場内に拍手が起こり冷やかされてしまう
通称 ドボンと言う
『ヤベー ドボンしちゃった』とか
そんな時は大声を上げて間違えたことを伝えるか
事務所に行き始末書のようなものを書かされる
自分のミスなんでこのことには頭にこないが
たとえばいつも100円位の相場のものを
うっかり150円で競り落としてしまったとする
そのあと100円で全部落ちたとしてしたら
自分のミスを悔やみ納得するか
恥を忍んで取り消してもらうか
頭にくるのは
その日の相場で競り人は60円まで下げたとすると
たぶんなじみの人がドボンしてしまった場合なら
何も言わずとも競り人が取り消ししてくれて
最初から競りをやりなおしてくれる
競り人の中には『何番さんこれ取り消すよーやり直すからねー』なんて
行ってくれる競り人もいる
しかしほとんどの場合
『アーやっちゃってる』みたいな感じで
見過ごされてしまう
ひどい時になると
恥を忍んで大声で叫んだり 競り人のところへ急いで駆け寄って
間違えを告げても
『アーダメダメ!事務所行って報告書書いて』
なんて冷たくあしらわれる始末
昔ながらの付き合いもあるだろうし
ウチみたいに少しのロットでしか買わない花屋さんより
ブンまわしてそっくり買う花屋さんのほうが上客なのはわかるけど
その日の相場もわからず
ヘタこいた俺が悪いんだけどね
でもなんか不公平だなといつも思ってます