梅雨の中休み
雲が多いワリには晴れ間も出たりした今日
あるお方がお店に遊びに来てくれた
そして手にはこのような物をものをもって
なんだかわかります?
枯れたベアグラスじゃないですよ
枯れ草に変わりはないですが
聞けばこれは
深山寒菅というものらしい
福島県三島町ではヒロロ ヒロラという草のようで
こんな風に山に自生しているらしく
これを秋に刈り込み
乾燥させた物らしい
昔からこれを編んでミノを作ったり笠を作ったりと
日常生活に必要な物だったらしい
今では伝統工芸のようでこれで籠を編んだりして
民芸品になっているらしい
詳しくはこの方のブログで勉強してください
早速 簡単な編み方を教わり
やってみる
が これがなかなか難しい
3本くらいを二つ取り
まず水に浸し
片方を結びぶ
結んだ方をヒザなどに挟み
手をこすり編んでゆく
イメージとしては
日本昔話などで囲炉裏の前でおじいさんが
足の指などに引っ掛け編んで笠を作ってるような感じ
ちなみに画像の上が遊びに来てくれた方が
ササッと編んで見せてくれた物
真ん中がガッチがやってみた物
したが俺の作った物
一目瞭然 仕上がりが違います
なぜか俺だけうまく出来ません
きっと昔ならミノも編めず凍えてしまってます
ガッチが帰ったあと
悔しさのあまり一人ヒロロ編みの猛特訓
手がカサカサです
この寒菅という代物 いいニオイがするんです
イグサのような収穫後の稲穂のような
懐かしい心の休まるいい匂いです
こんなニオイの中で眠れたらサイコーじゃないかと
結局 何回やってもうまくいかないので
ちょっと考えた
この寒菅にアブを結ぶ
店に来たお客さんの子供がそれを欲しがり その代わり花を買ってくれて
オマケにみかんをくれた
今度は市場でのどが渇いた人がいたのでみかんをあげると
その人は生産者さんだった お礼に花をたくさんくれた
その花を売ってお金持ちになる
そうまさにわらしべ長者ならぬ寒菅長者
俺の腕前では何年かかっても上手に編めそうにないんで
民芸品はとても無理
このやり方で自分でミノや笠をを作るより
寒菅長者になって毛皮のコートを買おうというのは半分冗談ですが
きっとウチに来るお年寄りのお客さんの中には
こういった物がすごく懐かしいと思う人もいると思う
それこそ会津出身だったら
昔は編んだことがあったりして
そんなお客さんとのコミュニケーションとして
こういうものを紹介できたらと
いろいろアイデアをいただきました
perfumeで毎月やってる老人ホームでの花教室でも
お年寄り達に懐かしがってもらえるかも
それにしても興味深いものを持ってきてくれたモンだ