" /> 花を作って生きてゆく — だから花屋はやめられない

花を作って生きてゆく

物事には

今やらなくていつやるの?

ということが良くあります

今回FFCの共同企画フェアはまさにそんな感じ

今買わなくていつ買うの?

今売らなくていつ売るの?

急遽決まった今回のフェア

去年訪れた新潟県魚沼

               

こんな広大な景色の中で丹精こめて作られた芍薬

強風にあおられ曲がってしまった

オレ的にはまだまだいけると思うんだけど

やはり曲がりは曲がり

市場でははじかれてしまう

曲がり 葉悪し 花傷などと一緒に

ようはB級品扱いになってしまう

もちろんせりにかかれば相場以下

値段も付かずに箱いくらということになってしまう

市場へ運ぶにも運賃がかかり

花を入れる箱にも箱代がかかり

市場にも手数料が取られる

ここまで来るのに一年間大切に育てられてきた

それが自然の風によってこんなになってしまった

『市場へ出荷をしないでこのまま畑で咲かせて終わりにしよう』

滝沢さんはそう考えていたらしい

滝沢さんは魚沼でお父さんと娘さん二人で花を作っている

二人の人柄を知っているだけに

これはFFCで何とかしなきゃいかんのではと

今回のフェア開催になった

自然の力を知ると共に

一度曲がってしまってもまた上に向かって伸びてゆく

植物の生命力ってすごいと思った

しかし現実はこういうことで出荷されず破棄されていく花が多いということ

一本の花に生産者さんがどれだけ時間を費やしているか

そしてその一本に生産者さんの生きてゆく為の生活がかかり

いろいろな経費がかかり

消費者のところへ来るんだと言うことを

今回のフェアのテーマにしようと思う

今までとは違うお客さんへのアピールの仕方

はっきり言って

『お願いです 買ってください この花を買ってください お願いします』

『花は綺麗なんですが風で茎が曲がってしまいました』

『そんな自然環境の中で育った花です』

そんな売り方もありかな?

いつも来てくれているお客さんに

今回は協力してもらおうと思ってる

大げさかもしれないが

花屋はこの花が売れなければ

また違う花を仕入れればいい

売れる花を仕入れればいい

生きてゆく為に稼ぐ術はいくらでもある

しかし生産者さんはこの花を作って生きている

この花が売れなければ 

生きてゆけない

次回予告  FFCと俺

花屋の徒然
スポンサーリンク
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします。
よろしかったらフォローお願いします
NAOHIDE KUBOTAをフォローする
NAOHIDE KUBOTAをフォローする
だから花屋はやめられない